記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
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● 質問
理系で出会いのない男性、システムエンジニアなどに向けて、合コンを開催するイベント事業で起業を考えています。ですが、世の中には合コン企画運営をしている会社や個人は山ほどあって、今さらいけるのかどうか不安です。
どのようにすれば、独自色を出して成立するでしょうか? また、料金はいくらにするべきでしょうか?
● 回答
会社員のまま行うことが前提ですよね? となれば、おっしゃいますように同業者はたくさんいますので、やはりネットでいかに集客できるように目立たせるかを考えることが大切です。(※同じサービスでも勝ち負けが出るのは、やはりいかに独自性を出して目立っているかです。)
出会いイベントは、たくさんの方がビジネスにしていますし、需要は根強いものがあると思いおます。ただ、課題も多いです。
1.集客が厳しいとどうしても間口を広げがち
合コンや出会いがライバルがたくさんいます。どうしても最初は、新規の集客は厳しいでしょう。
知り合いに声をかけつつ、発信力を磨いていくわけですが、他との差別化を図る必要がありますので、妥協せず、当面は理系男性向けということを貫いてください。
単純に「理系」と書いてもインパクトがないので、理系の男性に多い趣味に関連付けた企画にしたり、工夫が必要ですね。「理系男性向け専門の事業者なので、他と違ってこんなサービスができて、素敵な女性と知り合える」という強みを出すことも大切です。
女性に対しても「理系男性が来ますよ」と言ってもすごくよいイメージに直接リンクしないので、理系男性と知り合うメリットなどを強調するようにしてください。
2.理系男性のニーズの深掘りを怠らない
理系で出会いのない男性、システムエンジニアがターゲットということですが、その人たちは何を求めているのでしょうか? 彼らのニーズをもっと具体化しないと、単なるデモグラフィック属性だけでは、心に響かないと思います。
文系でも理系でも、恋人を探している人はいるでしょうし、出会いが欲しい人もいるでしょうし、何を求めているのでしょう? ここを明確にできれば、具体的な企画が出てくるようになります。
真剣交際の相手を探している場合と、友だちが欲しい場合では企画も変わってくるはずです。料金設定も異なりますよね。
3.ターゲットをもっとわかり易くする
理系というキーワードで相手を探す女性は少ないかもしれません。どんな男性かのイメージもわきにくいでしょう。
業界や職種、趣味などで訴求するやり方もテストしたらいいかもしれませんね。自動車業界、航空業界、などとすればカッコいい、高給取りというイメージもあります。
イベントビジネスですから、あまりニッチになり過ぎて人が集まらないのも困るのですが、訴求を明確にすることで迷うことなく発信できるようになり、広告も打ちやすくなるでしょう。
やってみるとお分かりいただけると思いますが、男性の方が集まりませんので、最初に男性を集めることを中心に考えてください。
合コンの料金設定について
初めて来る人には高額設定はハードルが高いですから、他の業者と似たようなレベルで安価に設定するといいでしょう。
無料で会員登録などをしてもらい、その先に定期的に参加される場合には参加費を付加価値に応じて徴収していくことになりますが、独自色が出せれば高めにも設定できます。
単に合コンだけですと高額化は容易ではありませんが、イベント内容を工夫することで、例えば学びの要素を加えるなどして高額化を考えていきましょう。
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起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する(ダイヤモンド社)」他、著書は国内外で全10冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。
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