記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
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起業18の新井です。「起業しよう!」「会社を興すぞ!」と決断するに至る道は様々あるようです。その動機は、経験者に訊くと理想とは違うものも多く、決してポジティブなものだけでもありません。今回は、起業する時に必要になるもの、ちょっと漠然としていますが、とても大切なことをお話します。
起業18会員さんの例
セミナーでも度々ご紹介している、農家さん向けのクラウドサービス(現在は他の事業に転換されています)。家庭菜園が趣味のIT系サラリーマンさんが、あるつながりから、農家の女性が集まる飲み会に参加した時のこと。そこに参加されている女性全員が「エクセルで栽培記録を作るのがしんどい」と愚痴っていたのを見て、誰でも簡単にスマホで操作できるアプリを制作し、好評を得たというお話です。
創業の動機は「え? そんなことで困っているんだ・・・」という気づきでした。自分は、エクセルなんて当たり前に使っている。誰も褒めてくれるスキルでもない。でも、場所を変えると、こんなに困っている人がいるんだ。そんな事実を知り、はっとしたというのです。
あなたが持つスキルは、会社で浪費しているだけでは何の価値も生んでいない、或いは生んでいても、誰も評価してくれていない可能性があります。それを世に出す! そこが起業の面白さでもあります。このワクワク感、必要です。
経験者は語る、行動継続のコツとは?
その昔、まだ今のように会社法のハードルが低くなる前は、起業は狭き門でした。法改正があり、そしてネットが普及したために、今では起業ブームとなり、誰でも簡単に起業することができるようになりました。私はこの流れに乗って、会社員のままでも簡単に起業できる方法を知り、実践してきました。
しかし周りを見て、最初の一歩を中々踏み出せない人がとても多いこと、そして、一歩踏み出したとしても継続できる人がとても少ないことに、いつも心を痛めています。
踏み出せない人は、とにかく安定、安全志向。会社員のままでいることが安全だと信じ込んでいるのか、数千円の自己投資でさえあれこれ考えてしまうなど、できない理由のオンパレードです。
始めたのに続かない人は、諦めが早い、すぐに気移りしてしまう、つまり明確な夢や目標がないということなのかもしれません。情熱を持って自分の道を進むという生き方は、実は誰にでもできることではないのかもしれません。私個人としては「本当はできるのに、周りに影響されてしまう」ことが原因だろうと思うのですが。。
どんくさいですが、情熱、夢、だと思うんです。
最も決断を迫られるとき
起業を考えた時に必要とされるものは、どこまで行っても「自分の可能性への興味」「その事業への熱意」「夢、生きる意味の探求」など、メンタルな部分が大きいということを、日々実感しています。全て持っている必要はないと思います。どれか一つでも、消えない炎があれば、続けていけると思うのです。順番に火がついてもよいと思います。
社会への貢献、人のために、それも素晴らしい。自分のため、それでもいい。誰もしていないことをしたい、自由になりたい、見返したい、なんでもいい。メンタルの部分が自分を引っ張っていくのだと思います。市場リサーチや、マーケティング、会計などの経営技術が大切なのは百も承知で、それでもベースとなるのは気持ちだと、いつも思うのです。
「資金がない」とか「人材が足りない」とか、それ以前に「アイデアが無い」「うまくできない」、いろいろ不安になることもあるでしょう。ですが「やり遂げる意思」さえあれば、続ける決断はできるはずです。続けることこそ、起業、経営で最も大切なことだと思います。
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起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する(ダイヤモンド社)」他、著書は国内外で全10冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。
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