記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
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私は、起業するという人生を選びました。会社員として勤めるという、大多数の人が選ぶ道を捨て、自分で人生を切り拓くことに挑戦しています。
実際に起業した知人の家族
私の親戚や友人は、多くの人が起業しています。昔からの親友もレストランオーナーになり、学生時代からの盟友も、フリーランスとして活動しています。義理の兄はサラリーマン社長を経て、今は上場企業の役員。父も元社長。叔父3人も今は他界していますが、皆、経営者か個人事業主でした。
私の周りでは、自由に生きている人がとにかく多い。そういう人が集まる場所に出入りしているからかもしれませんが、たくさんの友人が「個人建築事務所」「陶芸教室」「番組制作会社」「中古車販売事業」など、小さな会社のオーナーとなり、時間、場所、お金から自由に生きています。
自由に生きているとは言っても独身者は少なく、家庭、お子さんもいらっしゃって、私の周りにいるサラリーマンさんがよく言う「子供がいるから冒険できない」という言葉が、必ずしも正しくない(そんな風に考えない人もたくさんいる)ということもわかります。
個人事業というリスクとお金
上述のレストランオーナーをしている私の友人は、小学校の頃からの付き合いのため、学生を終えてから現在至るまでの紆余曲折をよく知っています。居酒屋でのアルバイトから始まり、数々のレストランで雇われシェフとして修業をしました。イタリアにも行きました。一時、開業資金の相談も受けました。結局、彼は公庫から借り入れをし、自分の力だけでお店を軌道に乗せました。今は可愛い娘さんを立派に育てています。
知っている中では、箱をきちんと構えて大きく起業して、短期間で軌道に乗せたのは彼だけです。家族で内装工事を手伝ったり、経費をかけないように工夫していました。彼曰く開業当時を振り返ると、やはり事業のリスクは「在庫」「先払い」「人件費」だということです。
どのような事業でも、まして個人事業は報酬は「後入れ」が原則であり、それを見越してコストをかけますから、一番最大のリスクは「仕事をしても収入がない状態」がしばらく続くということです。飲食店は集客さえできれば、現金がすぐに入ってきますが、普通はそうはいきませんからね。
家族はどのように納得したのか?
起業する人にとって、時に個人的な恋愛、家庭事情はプラスにもマイナスにも転じます。まず最初に配偶者の理解が重要ですし「定収入」という保険は通用しませんので、これは確かにハードルは高いです。しかしながら、私の周りの友人、知人たちを見ていると、「事業が安定してから結婚した」という人はほとんどいません。
過去のクライアントさんには、彼氏さんが彼女さんに独立したいと言っただけで喧嘩になってしまったケースや、結婚されている方では別居、離婚に至ってしまったケースもあります。保守的な方には、起業なんて考えられない世界なのは理解できます。
逆に、独立を目指すことを決めた段階で、結婚をしたカップルもたくさん知っています。上手くいったら、ではなく、一緒に夢を追いかける、上手くいくように一緒に頑張るという連帯感のようなものが生まれたのかもしれませんね。結婚は経済的な安定感だけが重要だとも思われがちな今ですが、そうでない人もたくさんいるのですね。
やってみて起業から生活が安定するまで
私の周りの知り合いを見ていると、独立して軌道に乗ったと言い切っている方は、10年以上の経営を続けた社長さんたちだけです。事業を始めて数年は、上手くいく時もあれば危機を迎える時もあり、そこで踏ん張れるかどうかなんですよね。恋愛や結婚、子供の誕生などが大きなモチベーションになった方もたくさんいるようです。
最後に、よく「起業するにはどのタイミングがよいか?」と質問される機会がありますが、「なるべく早い方がいい」というのが、個人的な見解です。これは、48歳になり、次第に身体が昔ほど自由に動かなくなり(笑)強く思うようになりました。気合いで乗り越える体力も、起業家には必要な時があると思うからです。
このコラムを最後まで読んで下さってありがとうございました。あなたにとって、起業する意味とは、何ですか? 熱いものを感じるのなら、ぜひ挑戦してみてほしいと思います!
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起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する(ダイヤモンド社)」他、著書は国内外で全10冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。
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