記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
最終更新日:
厚生労働省が2018年に発表した「モデル就業規則」。その中に副業や兼業を禁止する規則は含まれていませんでした。
これまではほとんどの企業において副業や兼業が禁じられていましたが、建前上は、このモデル就業規則により風向きが変わった(はず)のでしょう。ですが実際は・・・
今回の調査では、副業制度のある企業は2割以下、副業人材を活用している企業は約1割と、副業の実施率はまだ低いといえることがわかりました。
PRTimes「副業制度がある企業は2割以下。うち7割以上が副業先での社員の労働時間を「把握していない」。約8割の総務が自身の副業に意欲的」 より引用
感染症も人々の働き方を多様化させ、多くの人々が副業や兼業を考えるようになったものの、まだまだ冷たい目線。なかなか踏み出せない人も多いようです。
とは言え、スマホ一台あればすぐに取り掛かれる副業も多い今、何にも挑戦しないのはもったいないのではないでしょうか? 会社がダメと言っても、できることはないかと模索している人も多いと思います。それ故、詐欺みたいな話がいっぱいあるのも現実です。
ここでは、スマホを使う、安全で本当に稼げる副業があるのか考えていきたいと思います。安全な副業で、テレワーク終了で再発した「通勤時間の無駄」を有意義な時間に変えましょう!
スマホだけで本当に稼げる副業があるのか?
私は、2017年に「スマホ起業!」という本を出版しました。副業の枠を超えて、スマホで起業まで持っていく考え方について書いたものです。
その後、スマホのお小遣い稼ぎが全盛期を迎えました。事実、スマホだけで安全にできる副業はあります。
「ポイントサイト」や「アンケートモニター」は、比較的安全に、誰でもかんたんに始められるスマホだけでできる副業です。経験や知識もほとんど必要ありません。ただ「本当に稼げる」かというと、それは難しいところです。
やはり、本当に稼げる副業は、ある程度、知識やスキルが要求されるものになります。「スキル販売系のサイト」や「フリマアプリ経由の物販」は、やり方によっては「本当に稼げる副業」になります。
スマホだけで行う副業のメリット
ここで、スマホ1台でできる副業のメリットについて考えてみましょう。
いつでもどこでもできる
副業は、あくまで副業ですから、本業に影響が出ない範囲で行う必要があります。スマホ副業は隙間時間を使ってできることが前提条件ですので、仕事を選ぶか、仕組化をするなどの知識が必要になります。起業18で会員さんが目指す方向と同じですね。
お金がなくても始められる
スマホ副業は、初期投資や開業準備がないことが条件です。ですが、最初からスマホだけで作業すると考えず、仕組みを作ってから運用はスマホでやると考えると、選択肢が大きく広がります。
ですが、多額の初期費用がかかるセミナー経由で勧誘された副業は、詐欺の可能性が極めて高く安全ではありません。見極めがとても大事なので、気を付けてください。
スマホだけで行う副業の注意点
「スマホ副業」は、仕組化できれば本業を超える収入を得ることも夢ではありませんが、ネット上にある上手い話は決して安全とは言えません。
平成30年4月以降、「スマホをタップするだけでお金が稼げる」などとうたう事業者に関する相談が各地の消費生活センター等に数多く寄せられています。
消費者庁「スマホをタップするだけでお金が稼げる」などとうたい、多額の金銭を支払わせる事業者に関する注意喚起[PDF形式](消費者庁)」 より引用
詐欺サイトに注意
手軽に始められるスマホを使う副業ですが、安全性が疑わしい詐欺的な案件に注意しなければなりません。「1日数分の作業で10万円」などと謳っているような情報には気をつけましょう。
普通に考えて、なんのリスクも努力もなしに、そんな高額報酬が得られるわけがありません。
詐欺情報以外にも、注意しなければいけないこともあります。
副業が許可されているか確認
時代の流れが副業可能にシフトしているとはいえ、まだ副業を禁止している会社はあります。条件付きで副業を容認している会社もあるので、まずは会社に確認しましょう。
会社で副業が認められているか尋ねたところ、「制度があり認められている」は19.4%にとどまり、「認められていない」が61.8%という結果になりました(n=144/全体)。
株式会社月刊総務「副業に関する調査」 より引用
副業収入が年間20万円を超えたら確定申告を忘れずに
副業収入が年間20万円を超えたら確定申告をしなければなりません。「バレやしない」で済まさずに必ず申告しましょう。
本当に稼げる副業・スマホで稼げる額
スマホを活用して副業をする場合、業種や1日に費やせる時間によっても異なりますが、自分で作業をしている限りは、現実的に稼げる額は、月に数千円から数万円程度です。
この金額をどう考えるかはあなた次第です。
お小遣いや生活費の足し程度で良いのであれば、始めやすく続けやすい、ポイントサイトやアンケートモニターなどが安全でおすすめです。
一方、起業など、新たな挑戦につなげる目的で副業を始めるのであれば、あなたのスキルが生かせる場所がネット上にないか考えてみましょう。あなたが持つスキルや知識が将来につながるどころか、大きなビジネスに化けるかもしれません。
さらに詳しく知るには、以下より検索してみてください!
起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する(ダイヤモンド社)」他、著書は国内外で全10冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。
★会社員のまま始める起業準備・6ヵ月で起業する!【セミナー@東京/オンライン】
★自分のタイミングで学びたい、セミナーは苦手、というあなたは【動画版】起業セミナー(特典付き)