凡人ほど今のうちに「起業」すべき理由~「転職」より先を見据えた人生戦略

新井一

記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
最終更新日:

「働けど働けど わが暮らし楽にならざり、ぢっと手を見る。」
 

手
 

これは100年以上も前に作られた石川啄木の有名な歌です。途方に暮れる日々。あきらめの中に哀愁を感じちゃいますよね。

現在の労働環境は、当時と比べて大きく変わっているはずですが、会社勤めをしている現代人であれば、誰もがこの歌の意味を理解し共感できてしまうのはなぜでしょうか? つまり、雇われて働く労働者の本質は、業界を問わず、今も昔も変わっていないのです。

ただ、それで良いかとも思います。会社員として真面目に働くことで今後の生活が保証されるのであれば。家族を養いながら幸せに暮らせていければ。それが会社員の求めている根本的な価値ですから。何も恥じることはありません。立派なことです。

ですから、起業なんて考えず、定年まで頑張って真面目に働きましょう。

ん!? ちょっと違いますね。

もし、あなたが凡人で、人より優れた能力や需要あるスキルが無ければ、今は安泰だとしても、この話の結末は大きく変わってきます。
 

ポイント 一般的な労働者の需要は下がる

凡人ほど今のうちに「起業」すべき理由

ニート
 

今後の日本の雇用状況は、厳しい方向へ変化していくでしょう。しかも急激に。

少子高齢化で内需の縮小、先細りを見越しての内部留保、人材のグローバル化、終身雇用の崩壊、止まらない IT・AI化、ウイルスの流行・・などなど、日本に居ながら世界規模の競争に晒される準備はよろしいでしょうか?

特に、部署内でのどんぐりの背比べ的な競争が大好きな人はワクワクしますね。退屈しません。でも、社内での競争に積極的になれない凡人のあなたはどうしますか? 茹でガエルになっていませんか?

起業なんて考えもしないですよね・・・。だって、起業なんて、すごい人がやるものでしょ、と思いますもんね。
 

ポイント 転職は一時的な解決策でしかない

凡人ほど今のうちに「起業」すべき理由

40代
 

会社の経営が傾き、無情にもリストラ開始。
 

あなたはどうしますか?
 

転職で給料が上がる市場価値の高い人材なら良いですが、そうそう上手い話はないでしょう。良くて同じぐらいの給料、よほどの人材でない限り年収は大きく下がります。しかも運良く転職に成功したところで入る箱が変わっただけ。本質は何ら変わりません。

なんとか雇用は守れても、給料の上がる気配は全然ナシ。でも何もしない。だって凡人だから。起業なんて考えたこともない。自分には、会社勤め以外でお金を稼ぐなんて無理だと思っている。

でもね、大事なのは一歩踏み出すことなんですよ。どうせ会社では忙しいフリに忙しいだけで、本当は暇でしょ(笑)人生の時間、もったいないなぁ。
 

ポイント 会社で「普通な人」ほど起業すべき

凡人ほど今のうちに「起業」すべき理由

ネットビジネス
 

本当に優秀な人たちは、自分たちが信じる道で切磋琢磨すべく、環境を社会や企業が用意してくれています。世間はわかりやすい天才が大好き。ただ、そんな恵まれた人材はほんの一握り。

でもね。会社で平凡な人ほど、興味のあることで、好きなことで、起業するべきだと思います。

なぜなら、起業すれば、もう凡人のフリをしなくてもいいんです。気持の向くまま、今までの会社員生活で我慢していたリミッターを外して、自分を解放すればよいだけ。

実は普通の人、凡人など、世の中に一人として存在しません。学生だろうが、社会人だろうが、実は、凡人に見える人でも、それぞれ自分では気が付かない価値ある何かを必ず持ち合わせているのです。まずはその事実を知ってほしい。
 

ポイント 誰でもできるリスクを取らない起業

凡人ほど今のうちに「起業」すべき理由

20代 
 

経済的に余裕がない会社員のあなたは、全てを投げうって大きな賭けにでる必要はありません。借金して、フランチャイズ契約などで大失敗したら、目も当てられない状況に陥ります。

ただ、近い将来へのリスク対策として、会社で普通な人ほど、転職よりも、自分の本当に好きなことで起業をしておくべきです。

まずは会社員のまま小さく、起業の準備を週末に自宅でコツコツ始めてみましょう。最初は副業感覚で十分。自分の可能性を模索しながら種をまき、実のなる木を見つけて大きく育てていけば良いのです。それを志が同じ仲間と一緒に行えば、その経験はあなたの大事な人生の資産となります。

満員電車に揺られる日々。悩まされる職場での人間関係。
 

残り何十年も無駄に耐えたいのですか?
 

転職したって、同じです。もしかしたら、その耐える場所さえ無くなってしまうかも。だからこそ今のうち、会社で凡人のあなたは、身の丈にあった方法で起業するべきではないでしょうか?
 

「働けど働けど わが暮らし楽にならざり、ぢっと手を見る。」
 

その手に見飽きたら、次はその手で出来ることを私達と本気で考えてみましょう。行動を起こさなければ何も変わりません。

今こそ、一歩踏み出せ!


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記事執筆/監修:新井一(あらいはじめ)起業支援キャリアカウンセラー

新井一
起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する(ダイヤモンド社)」他、著書は国内外で全10冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。


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