記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
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斎藤佑樹さんは、高校野球の試合中に汗をハンカチで拭ったことから「ハンカチ王子」と呼ばれていました。誰もが袖で汗をぬぐうのが当たり前の場で、上品にハンカチを額にあてる姿が話題になったのです。
ケガに苦しんだ現役生活に区切りをつけ、2021年に引退されました。引退と言ってもまだまだ若い30代。セカンドキャリアが気になるところです。
今回は斎藤佑樹さんのような「スター性のある人」に向いた仕事、そして、やわらかい雰囲気や品を活かせる起業について考えてみました。
斎藤佑樹さんの経歴
斎藤佑樹さんは、1988年群馬県で生まれました。小学生の時から野球を始め、中学校でも軟式野球部に所属しています。高校は、野球だけでなく学問にも力をいれたいと考え早稲田実業学校高等部に進学します。同じくプロ野球選手である田中将大さんと死闘を演じた2006年夏の甲子園決勝戦は、今でも私の記憶に鮮明に残っています。
高校卒業後は、早稲田大学教育学部社会科社会科学専修に入学します。野球部に所属しながら学業にも励みました。大学の卒業論文では「スポーツの地方興行と観客動員の地域の中での経済効果について」というテーマでスポーツと経済の関係について書いています。
大学卒業後はプロ野球選手と活躍しますが、成績不振やケガがあり必ずしも順風満帆とは言えない選手生活を送ります。それでも2010年のヒーローインタビューでは「いろんな人から斎藤は何か持っていると言われ続けてきました。今日、何を持っているのか確信しました。それは仲間です。」と語っています。(参考:スポーツ報知「【日本ハム】斎藤佑樹「僕が持っているのは最高の仲間です」流行語大賞で特別賞の名言で現役生活に別れ」2021年10月18日)
プロ野球選手として活躍中には、さまざまな困難がありましたが、いい仲間に恵まれて充実した選手生活を送っていたことが伝わる言葉です。2019年に一般女性と結婚し、2021年に引退されました。本当にお疲れさまでした。
斎藤佑樹さんが起業するならこんな仕事
斎藤佑樹さんは、スポーツ選手らしいたくましさというよりも優しい雰囲気と品が特徴です。ここからは「斎藤佑樹さんが起業するならこんな仕事がいいのではないか」と考える仕事についてお話しします。
優しい雰囲気が合う! 子ども向けスポーツ教室
斎藤佑樹さんは、甲子園で試合中に「キチンと折りたたんだハンカチを使ったこと」で有名になりました。斎藤佑樹さんと同年代の人たちは「ハンカチ世代」と呼ばれ、今はママやパパになっている頃ですね。
当時、汗をハンカチでぬぐう姿をテレビで見た大人たちは「なんて品がある子だ」と感動し、ハンカチの売上があがるという社会現象まで起こりました。斎藤佑樹さんが持つ優しい雰囲気と品は、子どもを育てる親の目から好感を持たれたのです。
新聞記事によると、東京・池袋の西武百貨店池袋本店では、駒大苫小牧と引き分けた20日の決勝後、問い合わせが相次いぎ、優勝が決まった21日にはハンカチ・タオルの売り上げが前年比200%に。同店は22日から急きょ、紳士物売り場に「青いハンカチコーナー」を設置。この日の売り上げは前年比300%に達したという。それだけでなく、ハンカチを取り扱う会社の株価まで高騰しているというから驚きだ。
西武百貨店池袋店には、引き分けになった決勝戦が行われた20日午後ごろから、青いハンカチについて尋ねる顧客が現れ始めた。再試合の21日には問い合わせが数10件に増えたため、急きょ紳士服売り場に青いハンカチを集めたコーナーを設置したところ、「22日には開店と同時にまとめ買いしていく女性客もいた」(広報)。
松坂屋銀座店でも、先週末から40歳前後の女性客を中心に、青いハンカチへの問い合わせが増えているという。
産経新聞 2006年8月23日(火)東京朝刊「百貨店でまとめ買いの女性客も ハンカチ王子 斎藤くんの青いハンカチ、欲しい!」 より引用
※ここでハンカチブランドを立ち上げたらベタ過ぎて笑えてしまうのですが、もちろんそんなことにはならないでしょう。
子ども向けスポーツ教室は、子どものやる気はもちろんですが「親からのウケ」も重要です。斎藤さんの優しい雰囲気と品は、今の世代でも確実に親ウケするでしょう。さらに斎藤さんは、大学の教育学部を卒業しています。「子ども向けスポーツ教室」は斎藤佑樹さんが起業するのに適した仕事と言えるはずです!
起業には、経験と適性が大切です。経験は補うことができますが、適性はひとり一人持っているものが違います。自分の適性は何かを見つけることが成功する起業への第一歩です。
品が魅力になる! 飲食店経営
斎藤佑樹さんは、端正な姿から女性からの人気があります。ベタな野球居酒屋も良いですが、彼の場合は、オシャレなカフェや飲食店、ファンの世代に合わせるなら「40代女性がひとりでくつろげる場所」「子連れでもゆっくりできる場所」などのコンセプトで開業したら、女性客が集まるかもしれません。
斎藤さんの魅力のひとつが「上品さ」です。飲食店は、清潔感と味が大切です。彼の清潔感と品は、飲食店起業に欠かせない要素ですね。飲食店経営は確かに難しく廃業率も高いです。ですが、彼の人柄からか、仲間に恵まれていると思いますので、引退してからも自然と仲間が集まってくるのではないでしょうか。
「食器(の種類)が少なくて楽そう」という甘い考えでラーメン屋を始めたという元木氏。「スープ作りだけは命懸けました」と言うものの、事業失敗については場所選びの浅はかさや無計画だった開店準備、苦情を言う客やネットの酷評などと向き合えなかったとその理由を挙げた。
高校卒業後すぐにプロ入りせず大学に進学しています。それは、自分の人生を長い目でみたときに大学に進学しておいた方がいいと考えたからでしょう。もし飲食店で起業するなら、地に足のついた経営をしてくれるのではないでしょうか。
仲間と協力して実現を目指す! アパレルブランドの立ち上げ
斎藤佑樹さんが引退後に開設したInstagramにはたくさんのフォロワーが集まっています。開設1時間で1.5万人がフォロワーになり、その後もフォロワーが増え続けています。
これは、プロ野球選手という肩書がなくなっても彼とつながっていたいと考える人が多いという証拠でしょう。斎藤さんには、人を惹きつける魅力があるのです。
カリスマ性や人を惹きつける人は、自分のブランドを立ち上げて起業してもいいのではないでしょうか。自身が広告塔になり起業直後からお客様を集められる可能性があります。アパレルであれば、斎藤さんは、整った顔立ちだけでなく176cmという高身長です。自身がモデルとなることもできるでしょう。
斎藤佑樹さんのような人に適した起業
斎藤さんは元高校野球のスター選手、プロ野球選手という素晴らしい経歴があります。最初のビジネスをする際には、何をやるにしても一番大事な「信用」がついてくるという、とても有利な状態にあります。これは大企業出身者も同じで、最初1回目の立ち上げ時には有利に働きます。しかし、その後の実績、立ち振る舞いですぐに状況は変わりますので、スタートダッシュが大切です。
彼の才能を活かして球団内で広報的な仕事をしても良いでしょうし、スカウトをしても面白いと思います。メンタルの強さから、指導者としての道もあるでしょう。斎藤さんは、この記事の執筆時点ではまだ30代前半です。起業のスタートとしては、まだまだ若い。今後の活躍に期待大です!
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起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する(ダイヤモンド社)」他、著書は国内外で全10冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。
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